マルエーフェリーの飛龍21
土手一正様
5月1日
事前に入港が遅れているとの事だったのですが、21時には埠頭に姿を現し
22時前には乗船する事が出来ました。
すでに夜間だったので、レストランなどの営業もなく、出港も深夜2時過ぎとの事だったので
デッキよりパレットタウンの夜景を楽しみ早々に床につきました。

5月2日
終日航海日。
ひたすら走り続けていました・・・。
船内では、催し物などはなく、食事して船内を散策するのが唯一の楽しみ・・・。
時間の経過とともに変わる海の色や、時々見える名も知らぬ船・・・、
通過する潮岬や室戸岬の景色や、海を朱に染めて沈む夕陽など・・・。
船旅の醍醐味を心行くまで味わう事が出来ました。

5月3日
早朝、志布志入港。
まだ、薄暗く、空には月が見える中の入港でした。
入港直後から、岸壁では荷役作業。
岸壁に下りると、昇り始めた朝日に照らされて、オレンジ色に見える飛龍21の姿が・・・。
志布志入港中に日の出を迎え、朝食を食べている間に出港。
次の寄港地、奄美大島・名瀬までは、またひたすら走るだけ・・・。
前日同様、食事と船上から見える景色を楽しむのが唯一の楽しみ・・・。
いくつかの島々を通過して、最後の夕陽を楽しむうちに名瀬新港に入港。
名瀬新港での停泊時間は極わずか。
荷役がすむと、那覇に向けて出港。
明朝には那覇到着・・・、飛龍21での旅ももう直ぐ終わりです。

5月4日
2日続けての早起き。
4時には起床し、デッキへ。
目の前には、すでに沖縄本島の姿が・・・。
真っ暗な中に、那覇市街の明かりが長く続いていて、その上の空は町の灯に照らされてほんのり明るい・・・。
幻想的な光景でした。
美しい夜景?を楽しんでいるうちに、那覇港の防波堤を通過。
目の前には港内に掛かる泊大橋の姿も・・・。
岸壁上には飛龍21の到着を待つかのように煌々と明かりで照らされて、昼間のよう・・・。
そして、早朝5時、スケジュール通りに那覇新港到着・・・。

東京から2日半、日本最長距離の旅客航路の旅は終わりを迎えたのでした・・・。

那覇到着後、岸壁で飛龍21の写真撮影を楽しみ、日中は定期観光バスで那覇の休日を楽しんで
1泊して、5月6日の飛行機で帰京しました。
船内では3泊もしたのに、那覇では1泊2日・・・、まさに弾丸クルーズでした・・・。

飛龍21は長距離を走るとはいっても、日本本土と離島を結ぶ生活航路。
客船や都市間を結ぶ長距離フェリーのような、娯楽はありませんが
その分、船としての走りや、洋上の景色をゆっくり楽しむ事が出来ます。

当方が利用した船室は2等寝台だったのですが、室内にはベッドが2つとソファーが1つ
それにシャワーと洗面台が付いており、並みのフェリー等なら特等で通用しそうな客室でした。
しかしながら、2等は2等・・・、タオルなどの用意もなく、アメニティなども常備されて居ませんが
それらの物は船内の売店でも購入可能でした。
レストランは、事前に食券を販売し、売れた分だけ食事を作ると言うシステム。
したがって食券を買い忘れると、食べそびれる事になってしまいます。
多少の予備は用意されているようですが、利用の切は食券を買っておいた方が宜しいでしょう。
なお、レストラン内には個室も用意されてました。
使わせて貰えるのかどうかは確認しなかったのですが、誰でも入れる状態でしたので、グループで乗船した時などに
頼んでみれば使わせて貰えるのかも知れません。
他に、バー・飛龍、レキオホール、ブリッジ下の展望ラウンジなどの施設があるようですが
何れも施錠され利用できないようです。
これらの施設が使えれば、快適性が大幅に向上すると思うのですが・・・。

客船と比べると相手にならないかも知れませんが、快適な客室と暮すに困らない設備・・・。
喧騒を忘れ、ゆっくり船旅を楽しむなら、最適の船であり航路ではないかと思います。

スケジュールの関係で、いささか乗りにくい面もあるかもしれませんが、
当方が利用した、夜は発の便だと、おおむね土曜日に出港するらしいです。
これを利用すれば、週末利用で、那覇到着後はその日のうちに東京に帰る事も可能です。
もちろん、那覇に滞在し、沖縄を楽しむも良し、先島諸島へ足を伸ばして見るも良し
アイデアしだいでは、自分だけのクルーズが楽しむ事が出来ると思います。

客船でのクルーズも良いですが、たまには、なにもしない船旅も楽しいものです。
 
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